累(全14巻) あらすじ&感想

こんにちは、波黎ひろみです。

今回は「累(かさね)」をレビューします。



作者:松浦だるま
出版社:講談社
出版年月:2013.10〜2018.9


実はこの作品、結構前に2~3話だけ読んで、その後放置していました。
少し前に完結しているのを知って今回全話読んだのですが、気が向いて読んでみて良かった…。
なんだか名作でした。

表紙がホラーチックですが、実際にはヒューマンドラマだと思います。


【あらすじ】
伝説の女優、淵透世を母親に持つ淵かさねは、その醜い容姿のために周囲から嘲笑され、いじめの対象にされていた。
いじめを先導していた美少女・イチカは、学芸会の出し物でかさねを主役に推薦するが、それはかさねを晒し者にするためであった。
耐え兼ねたかさねは亡き母の言葉を思い出す。
「口紅をぬってあなたの欲しいものに口づけを…」
そして、かさねはイチカに口づけをするのだった。

【感想】
冒頭に書いてるように、最初はそれほどでもなかったんですが、中盤くらいからぐいぐい引き込まれていって、終わって振り返ってみればとても芸術的な作品だったと思います。
お話に出てくる舞台の作り込み方とか、雰囲気もですが…話の展開がとにかく作り込まれていて凄い。
伏線もたくさんだったので、もう一度最初から読み直したい感じです。

内容は醜い容姿への劣等感を題材にしているので、結構根深い問題と向き合わないといけないですね。
綺麗事では片付けられない感情が、生々しく描かれています。
かさねが、自らの醜い容姿のために、傷つき、もがき、罪を犯し、そして苦悩するのですが、その行き着く先にはある種カタルシスのような、視界が開けるような、そんな答えが待っています。

…が、それで終わるかと思いきや、そこからの衝撃の展開。
ほんとにびっくりした。
いや、それまでも色々びっくりしてたけど。

しかし考えるとこれしかないと思わせるようなエンディングでした。
美しくも、醜くも、激しく燃えるような累の生き様が芸術作品のように描かれた漫画でしたね。

ラストを希望と取るか絶望と取るかは読む人の感性次第です。
是非衝撃のラストをご覧頂きたい。
個人的には、切ないけれど希望のあるラストだったと思います。

ちなみに、時間経過を待てばマガポケでほぼ全話読めるのでオススメですよ!


読んでいただきありがとうございました!

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