聲の形(全7巻) あらすじ&感想

こんにちは、波黎ひろみです。

今回は聲の形を紹介します。

聲の形

作者:大今良時
出版社:講談社
出版年月:2013.11〜2014.12


映画が結構ヒットしたので、知っている方も多いのではないでしょうか?
今でも年に一回はテレビ放映されている気がします(この4月にもNHKが放送してました)

かなりの衝撃作だと思います!


【あらすじ】
悪ガキだった小学生・石田将也は、耳が聞こえない転校生・西宮硝子の存在を面白がり、いじめをするようになる。
しかし後にいじめの主犯としてつるし上げられ、逆にいじめを受けるようになってしまう。
そしてその後、将也は友人との一切の交流を断つようになった。
高校生になった将也は自殺を考えるが、その前に西宮硝子に謝ろうと考える。
再び出会った二人は、心を通わせることが出来るのだろうか。

【感想】
本作はいじめ問題の話だと思われがちですが、実はコミュニケーションの難しさを描くことを本題としています。

しかしリアリティのあるいじめ描写があるのも事実で、またヒロインが聴覚障害者なこともあり、障害者差別問題を提起していると捉えてしまうと、拒絶反応が起こる方も多いようです。
たしかにそういう側面があるのは事実なのですが、大事なのは障害のあるなしを超えた、もっと本質的な、人と人との関わり方に対する問題提起だと思います。

こう書くとなんだか難しい話のようですが、雰囲気はわりと軽めで、サクサク読み進められます。
セリフ回しや描画表現が秀逸で、引き込まれます。

しかし、とにかく胸をえぐる力が強い。
2時間ある映画版は、観る前に少し勇気がいるくらいです。
えぐられる分、反動として感動も伴います。

いじめの加害者であり、後に被害者となった将也が、周りとどう向き合い、そして生きていくのか?
このような難しいテーマをこれだけの引力で描き上げ、そして描ききったことは驚きというほかありません。
辛いときに読むと本当辛いですが、生きていく希望も与えてくれる漫画だと思います。

なんだかんだ、これが一番好きな作品かもしれないです。


私はこの作品、映画館にも見に行ったのですが、途中で席を立つ人もいれば、最後泣いてしまって立てなくなる人もいて、本当評価真っ二つだな〜と感じました。
まあ、デートムービーでないことは確かなんですが。

多分ですが、自己肯定力の強い人ほど共感は得にくいかな?と思います。
「いや、私は自己肯定力強いけど感動したよ!」って方おられたらすみません。

とりあえず一度は読むべき作品だと思います。
お時間ありましたら是非!


読んでいただきありがとうございました!

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