のりりん(全11巻) あらすじ&感想
こんにちは、波黎ひろみです。
先日「ぼくらの」を紹介したんですが、今回は同じ作者さんの中でも異質な作品と言える、「のりりん」を紹介したいと思います。
何が異質なのかについては、感想にて…

こちらは大人向けの自転車漫画になります。
【あらすじ】
自転車を毛嫌いしている丸子一典・28歳は、ある日ロードバイクに乗っていた女子高生・織田輪と危うく接触事故を起こしかける。
幸いお互いの車が軽く傷付くくらいで済んだが、輪の家に謝りに行った際に輪の母親に自転車を勧められ、無理矢理ロードに乗るように強制されてしまう。
嫌々ながら、初めてのロードバイクに乗る一典だったが…。
【感想】
この作品は異質と言いましたが、何が異質って、人が死なない!笑
鬼頭さんは主に死生感をテーマに漫画を描かれる方なので、こういった連載作品は珍しいのです。
自転車に興味のない(むしろ嫌いな)アラサー主人公が、徐々に自転車の魅力に取りつかれていく様は、読んでいるこちらも共感してワクワクします。
初めて自分の自転車を買い、道具を揃え、友達と一緒にツーリングして…という過程を、一緒に体験しているような気分になれますよ。
(実際私も趣味で自転車に乗るようになりました。クロスバイクですが…)
あの、街を走る爽快感を、擬似的にでも体験してもらえればと思います。
自転車の事を何も知らない方にこそ読んで欲しいような内容ですね。
でもしっかり専門的な内容にまで言及したりもしています。
自転車メインのお話ですが、恋愛模様も描かれていて、こちらもどうなるのか予想がつかずに楽しく読むことが出来ます。
※ちなみに鬼頭作品にありがちな幼女の性描写もないので、こちらの意味でも安心です
弱虫ペダルのような熱さはないですが、これから趣味で自転車を始めたいなーと考えている大人の方には、いい入門書になりそうです。
自転車に乗るなら知っておかないといけない交通ルールなど、勉強になることも多くてオススメです!
モヤモヤしない鬼頭さんの作品を読んでみたい方、どうでしょうか?
読んで頂きありがとうございました!