タコピーの原罪(全2巻) あらすじ&感想
こんにちは、波黎ひろみです。
今回は、この金曜日にジャンプ+で完結を迎えた、タコピーの原罪をレビューします。
凄く話題になっている作品なので手を出してみたのですが、近年稀に見る良作で、涙腺が崩壊しました。
便宜上星5を付けてますが気持ち的には10くらい付けたい気持ちです。

初回無料の時にジャンプ+で全部読んだんですが、読んですぐ単行本を買いに行きました。当時人気過ぎて入荷待ちでした。
【あらすじ】
ハッピー星からやってきたハッピー星人のタコピーは、困っているところを助けてくれた小学生のしずかちゃんをハッピーにするために奮闘する!
しかし、しずかちゃんはハッピーアイテムには興味がないらしい。
なかなか笑わないしずかちゃんに悪戦苦闘するタコピーだが、どうやらしずかちゃんやその周りの友達には、色々と複雑な事情が存在しているようで…?
【感想】
あらすじを書いてもコミカルな雰囲気が漂いますが、実際には鬱漫画と称されるほど重く刺さるお話になっています。
絵柄も可愛い系なので、ギャップはひぐらしやまどマギを連想させますね。
重い展開が苦手な方は途中で脱落してしまうかもしれません…
コマ割りが大きく、セリフの文字数も少なめで、印象的なシーンが多いです。
単純な話かと思いきや、実は緻密に作り込まれています。
基本的にはコミュニケーションをテーマにしたお話になるのでしょうか?
いじめの問題や、どうにもならない不条理なこと、そしてそれに振り回される子ども達を描いています。
この描き方が生々しくて、心が締め付けられます。
と、ここまで書くと本当に重々しい感じなのですが(実際重いのですが…)その辛さに耐えた先にある結末を是非ご覧頂きたいです。
いじめ問題などは本当に解決策の提示が難しくて、人によってはあり得ないとする人もいるでしょうが、私的にはとても素敵な結末だったと感じています。
私は本当に刺さる漫画とか重い漫画が大好きなんですが、かといって重いばっかりの漫画は好きではなくて、一筋の光を感じさせるような漫画が好きです。
ご都合展開に走るのではなく、しっかりと問題と向き合って、その作品なりの答えが描かれていると本当に読んで良かったと思います。
タコピーはそんな漫画の代表作みたいな作品でした。 最後2話くらい本当にやばかった。
たくさん読まれているのでもう私がお勧めするまでもないんですが、この素敵なお話がよりたくさんの人に届けばいいなと思っています!
読んで頂きありがとうございました!